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Isabella Stefanelli season_VIII 「In-coherence」


8回目のコレクションとなる season_VIII (20SS) は、” in-coherence “ 糸の選定から織構造の構築にまで至る生地開発、パターンメイキングから縫製、仕上げまでを自身でデザインする彼女によるコレクションは、土台となるその背景やコンセプトの上に立つことでより美しく力強いものとなり唯一無二の存在感を放ちます。 まずは、今シーズンのコレクションタイトルである” in-coherence “を説明するにあたって、言葉の持つ意味と彼女の意図する意味を順を追って記述します。

「理路整然としている・辻褄があっている」ことを意味する「coherence」、そしてその反意語である「支離滅裂な状態」を表す「incoherence」という2つの言葉があります。 今期のコンセプトはこの2つの言葉の関連性とも捉えることができます。 日々の暮らしの中で私たちは、人との関わりの中にある不条理や2面性、喜びや悲しみ、失望していながらそれが腑に落ちるというような相反する事実を受け入れていることに気付きます。 矛盾していることや不自然なことを受け入れ、そこに向き合う時、人は皆、相対する事態や人によってそれぞれが持っている様々な一面を「個性」と呼ぶのではないでしょうか。

つまり個人の中にある coherence の中に incoherence があること、またはそういった状態が自然なものであると彼女は捉えています。 「in」は「内側に」という意味を持つ前置詞。 だからこそ彼女はコレクションタイトルを「-」(ハイフン)を入れた「in - coherence」としました。 普段は意識して使うこともない記号である「-」(ハイフン)は、どんな言葉よりも彼女の思いを表現しています。 「理路整然としていること、正しいこと、」ものづくりにおいてそれは何を意味するのか自分なりの真実と向き合って製作されたコレクションです。

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CLOTHING


偉大なる先人や自身の生き方に影響を与えた人たちへの敬意を込めてその名が付けられたアイテムが放つ魅力は、生地、デザインと構造、縫製仕様そして染色といったプロセスの複雑な関わりが生み出しており、それらの裏に潜むコンセプトや物語に起因しています。

ブランド独自のパターンワークや縫製仕様のベースはそのままに着実に進化を続ける handwoven fabricや英国の伝統生地を全く新しい次元に引き上げる Isabella Stefanelli のクラフトワークをお楽しみください。 ここではアイテムの大枠の説明と生地にフォーカスして説明文とさせて頂きたいと思います。





FABRIC


今シーズンも手機生地とイギリスの歴史ある機屋のオリジナル生地の構成です。中でもブランドのアイデンティティでもあるhand wooven(手機生地)素材について説明します。

Snake, Woodpecker, Owl, in-coherence と名付けられた4種類の手機生地はコレクションのテーマやブランドのアイデンティティとも密接に関わっています。

今回のシーズンから彼女は自身のアトリエに小さな織機を入れ、それでデザインされた生地のため、非常に自由度の高いテクニカルな生地となっています。

技術的なことでいうと共通のたて糸(リネン、ヘンプ)に対して、横糸にシルクやコットン、リネンを通すのですが、その糸の選定や織構造の変化、打ち込みの強さによってバリエーション豊かな柄の生地を表現しています。

これはコンセプトの部分でも触れた表裏をイメージする2面性やそれらの多様性を表現しており、織物の無限の組み合わせで表現されるテクスチャをSnake(蛇の皮膚)やWoodpecker(キツツキが突いた木肌)、Owl(フクロウの体毛)in-coherence(それらが全て含んでいる)に見立ててつけられた名前は人物を隠喩する際に用いられる動物を用いることで物語に結びつけています。





LEATHER BAG


バッグコレクションに関しては、基本的にはフォルムや大きさ、形状の違いこそあれ魅力の本質は変わらないと思いますので、レザー商品全体に関して記述します。

イタリアの名門タンナーのベジタブルタンニング・カーフレザーのヌメのみを使用し、自身が培ってきたテーラリングテクニックや縫製方法を用いて全ての工程を手縫いで行なっていること、そして商品に用いるパーツの全ても彼女自身の手によって加工や成形されたものであることが特徴としてあげられます。

また、カラー展開に関しては、今シーズンはオーバーダイではなく、ペインティングのような発想でバッグに色彩と陰影を与えています。 レザーをキャンバスに見立てて、染料や鉄粉を散らしたり落としたり、流したり意図的に滲ませたりといったプロセスそのものを「カラー」としています。

アイテムを形作る全ての構成要素から彼女の自由な発想と強烈なアイデンティティを感じることができるバッグコレクションです。 オーダー頂いておりますモデル「portafoglio」「shop double twist」は、御社のエクスクルーシブアイテムとなっております。

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