今回使用のジェニュイン・シェルコードバンは、馬のお尻の部分の革なので、採ったままの形だとメガネのような形をしています。基本的に流通しているコードバンの多くは半裁、メガネを半分に切っている状態です。このベルトは、そのメガネの状態のままの特別な革からに最大限のサイズをカーブを描きながら裁断して作られます。ベルトの先端が1つ1つ自然なカーブを描いているのはそのメガネの輪郭の部分がそのまま出ている結果です。
カットは全て長さを取るために、手でカーブを描いて裁断していきます。そして、カーブがかかっていることによって、腰に巻いた時に、立体的に水平なポジションにフィットするようになっています。今では真っ直ぐなベルトが当たり前ですが、大昔のベルトはこの作り方であったため、全てカーブしていました。